7月3日(金) 鳥取市西町緑地(わらべ館左隣)に於いて 碧川かた顕彰碑除幕式がおこなわれました。

碧川かたという女性は、詩人で「あかとんぼ」に代表される童謡作家の三木露風のお母様です。明治2年鳥取藩の武家に生まれ兵庫県の竜野市の名家に嫁ぎ三木露風を生みましたが、露風が幼いころ離縁され、自立のため東京帝国大学付属看婦養成所入所し看護師として歩む中、ジャーナリストであった碧川企救男氏と結婚。その後婦人参政権獲得運動を志しなど女性の人権のために尽力した方です。この顕彰碑の建立については当社社長とスタッフ有志も賛同し寄付をさせて頂いていたご縁でお声がかかり除幕式に参加させていただきました。

はじめに岡野貞一記念合唱団による「おぼろ月夜」「ふるさと」「あかとんぼ」の歌唱があり、鳥取県副知事、鳥取市副市長よりの祝辞、建立に関わった3名の方への感謝状贈呈ののち除幕式が行われ、晴れ渡った初夏のそらに素晴らしい顕彰碑が姿を現したときには会場から拍手がわきおこっていました。

ちなみに「あかとんぼ」の歌は三木露風が幼いころの母親への思慕を歌詞にしたものだということです。そう思って聞くととても切ない思いが込み上げてきますね。

様々な歩みを経て女性として自立し、昭和の前半の時代に於いてすべての女性の人権のために先頭になって歩んだ方のふるさとが鳥取市であることを誇りとし、彼女の歩みを次代に伝えていくシンボルとなるのがこの顕彰碑なのだと思いました。